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独立行政法人 勤労者退職金共済機構勤労者財産形成事業本部

マイホームの夢、財形融資でかなえました!「財形持家転貸融資」について、ご利用者にインタビューを実施しました。

ご利用実例集

ご利用実例集2

眺めのよい新居購入を後押ししたのは
5年固定で低利が魅力の
財形融資でした。

  • 埼玉県Iさん(53歳食品メーカー勤務)
  • お住まい/マンション
  • 家族構成/ご本人、奥様、息子さんお2人

眺望抜群のマンションに一目惚れ

埼玉県南部の私鉄駅からほど近い12階建てマンションに、Iさんは家族4人でお住まいです。7階にある3LDKのリビングからベランダに出ると、東京の新しいランドマーク、東京スカイツリーが見えます。晴れた日には、はるか遠くに富士山も望める抜群のロケーションです。

「この見晴らしに一目惚れしました。夕日が見えるのが気に入って」
「朝焼けに赤く染まる富士山、夕日を背に受ける富士山、どちらもすごくきれいですよ」
Iさんご夫妻は満足げな笑みを浮かべながら、顔を見合わせます。

食品メーカーにお勤めのIさんは、平成25年の秋、結婚を機にこのマンションを購入しました。もともと同じ会社の同期で、すでに退社されていた奥様とは、3年前の同期会で意気投合しました。
当時、奥様は2人の息子さんを育てるシングルマザーで、長男は22歳の社会人。次男は18歳の高校生。父親となるIさんは、家族4人で暮らせる家を探しはじめました。
「お互いの実家に乗り換えなしで行ける私鉄沿線をあたってみました。最初は賃貸でいいと考えていたのですが、なかなか条件の合う物件に出会えず、それならばと購入を検討しはじめたんです」

Iさんはまず、インターネットの不動産サイトで物件を検索。興味をもったマンションに、奥様と足を運びました。しかし、お目当ての物件は思いのほか問題点が多く、空振りに。落胆する2人のために、不動産会社が新たに紹介してくれたのが、このマンションでした。
「この景色といい、間取りといい、希望の条件がすべて揃っていました。角部屋で、どの部屋にもベランダ付きの掃き出し窓が付いているので、開放感も申し分ありませんでした」
室内に入ってすぐに気に入ってしまったというIさんご夫妻。わずか1週間ほどで、このマンションの購入を決意しました。

財形融資へのアプローチは勤務先の人事部

Iさんが財形貯蓄を始めたのは、入社してすぐのことです。
「新入社員の研修で財形貯蓄の資料が配られ、加入を促されました。もちろん強制ではありませんでしたが、同僚たちの多くがそのときに加入したと思います。預け先は4種類くらいから選べました。社会人になってすぐ、こうして会社に貯蓄のきっかけをつくってもらったのはラッキーでしたね。当初は月々2万円、ボーナス時に3万円で、年間でちょうど30万円が積み立てられるように設定したと思います」
会社に勧められるがまま、一般財形貯蓄を始めたIさん。その後は金額を見直しながら29年間、無理のないスタイルで貯蓄を続けてきました。現在は月々4万円、ボーナス時には11万円、年間で70万円を積み立てています。

マンション購入にあたり、こうして積み立てた約1500万円を頭金にあてることにしました。残金は住宅ローンを受ける必要があります。Iさんはまず、勤務先の人事部にある住宅ローンの資料を閲覧することから始めました。
「人事部には、会社が斡旋する融資などの資料がファイルになっていて、社員はいつでも見られるようになっています。私も、まずこのファイルに目を通すのが早いと考えました」

そこには、財形貯蓄を行っている社員が利用できる勤労者退職金共済機構の公的融資、「財形持家転貸融資」の資料もありました。この融資について、もっと詳しい情報が知りたいと考えたIさんは、人事部に相談。申込の取次窓口となっている福利厚生会社、財形住宅金融(株)の担当者を紹介してもらい、話を聞くことになりました。

5年固定で低金利のメリット

「財形制度でマイホーム購入の融資が受けられることは、以前から知っていましたよ。先輩方がマイホームを買うときに利用したという話はよく聞いていましたし、みなさん、財形はいいよとずいぶん褒めていましたから。けれど、その存在は知っていても、内容までは理解していなかった。だから、いざ自分が利用しようと思ったときには、一から勉強する必要がありました」

福利厚生会社の担当者からレクチャーを受け、相談するなかで、財形融資のさまざまなメリットを知ることができたとIさんは言います。
「もちろん、他の金融機関の住宅ローンについても調べました。このマンションを扱う不動産会社からは、提携している銀行を勧められました。しかし、財形融資は5年固定金利であるにもかかわらず、他の金融機関の扱う変動金利と差がないくらいの低利。魅力的でしたね」

半年ごとに利率が見直される変動金利では、ローンを組んだ後の金利水準の変動によって、短期間に返済額が増加するリスクがあります。また、他の金融機関でも5年固定金利の住宅ローンはありますが、総じて利率は高めの設定です。そう考えると、財形融資は変動金利並みの低利が5年固定で確約され、しかも申込時の金利で融資が受けられるので、融資実行時までの金利変動による資金繰りの見直し不安がないという安心感があります。
Iさんは迷わず財形融資に決めました。

福利厚生会社が融資手続きをバックアップ

住宅購入資金として、財形融資で1400万円を借り受けたIさんは、借入期間を10年と定め、月々約6万円、ボーナス時にはまとめて約40万円の返済計画を立てました。東京近郊で家族4人が暮らせる同クラスのマンションを借りようとするならば、単純に倍程度の家賃を払うことになるでしょう。

2マイホームを買うという経験は、一生に一度あるかないかの大仕事です。一連の複雑な手続きをリードしてくれたのは、福利厚生会社の担当者でした。
「家を買うときの手続きは、とにかくわからないことだらけです。モヤモヤとした不安や疑問でいっぱいになる。そのなかでありがたかったのは、担当の方のサポートでした。どんなときも、心配を払拭するように力強く“大丈夫です”と答えてくれたのが印象的で、安心して手続きを進められました」
財形融資を利用するメリットは、その制度内容だけでなく、運用のサポート体制にもあるのかもしれません。

「財形融資を選んだことで、安心して手続きを進められたうえに、月々の返済金額もグッと抑えることができました。本当によい買い物をしたと思っています」
よい物件との出会いを後押しし、Iさんのマイホーム取得に一役買ったのは、紛れもなく財形融資の優れた制度と頼もしい福利厚生会社の担当者だったといえるでしょう。

充実の住空間で始まった家族4人の生活

それまで3世帯でバラバラに暮らしていた4人が家族となり、新居を手に入れたことで、新たな生活がスタートしました。

新居の間取りは、夫婦と子供2人がそれぞれ個室をもてる3LDK。団らんの場であるリビングには床暖房が入っていて、冬でも快適です。白で統一されたカウンターキッチンの奥には、窓際に小さなテーブルを備えたユーティリティースペースがあり、奥様はここにパソコンを置いて、レシピを開いたり音楽を聞いたりしながら料理を楽しんでいます。Iさんのお気に入りは広々とした浴室。奥様は大きな鏡と収納力のある洗面所が自慢です。

リビングにはIさんが長年愛用しているワインセラーが置かれ、選りすぐりのワインがぎっしり寝かせられています。会社で国内外のワインを取り扱っていることもあり、Iさんはソムリエと同等の知識を要するワインアドバイザーの資格をお持ちです。

「この家はバリアフリーなんですよ」
足元を見ると、フロアは段差のないフラットなつくりになっています。玄関の上がり框(かまち)もわずか10cmほどで、シューズクロゼットの横にはベンチが設けられ、高齢者でなくともブーツや紐靴を履くのに便利です。

「壁紙は入居前にリフォームしてくれるというので、全部を白にせず、キッチン側の一面だけ淡いグレーのクロスにしました」
アクセントに選んだクロスの縦ライン模様は、空間の高さを強調し、室内を広く見せる効果もあります。白とダークブラウンで統一された落ち着いた内装に、Iさんご夫妻の感性も加わり、オリジナリティのあるモダンな空間がつくられていました。。

たくさんのご縁を結びつけた財形融資

新しい住まいで暮らしはじめて、1年余りが過ぎました。
「どんなにいい家でも、1年くらい住んでみると何かしらアラが見えてくるものでしょう? でも、いまだにそれが見つからない。強いて言えば――、給湯の時間がかかることかな。家が広くなって、ボイラーまでの距離が遠くなったから」
そう言って、Iさんは目を細めます。

来客用の宿泊施設や集会所がない分、相場より低めというマンション管理費は1万円ほど。月々の返済と合わせても、負担の少ない金額です。マンションのエントランスを入るとプライベートの中庭があり、よく手入れされた植栽の間を小川が流れています。子供たちの遊具スペースやペット用の足洗い場も設けられ、住人たちの憩いの場となっています。

奥様には先日、マンション内で思いがけず嬉しい再会があったそう。
「同じマンションに、高校時代の先輩と、かつて在職していた頃の先輩が住んでいらっしゃったんです。30年ぶりの再会が嬉しくて、ランチに行ったり、ホームパーティーを開いたりしています」

ここにはたくさんのご縁があるように思える――とIさんは言います。
「私たちがこのタイミングで出会い、結婚したからこそ、この家を選んだんだと思います。そのマンションで、旧知の方との再会がこうも偶然に続くなんて、運命を感じずにはいられません。いろんなご縁が重なって、いま私たちはここに暮らしていると思うんです」
Iさんご一家の新たな門出に勤労者退職金共済機構の財形持家転貸融資が役立ったことも、ご縁の一つなのかもしれません。