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独立行政法人 勤労者退職金共済機構勤労者財産形成事業本部

安心で豊かなセカンドライフを迎えるための「財形」

老後の資金がどれくらい必要になるのか?と関心を持っている方は多いです。
令和元年の調査では老後の生活に不安感を有りとしている人は84.4%になります。
年金や退職金、持ち家の有無や、高齢になってからの健康状態などの変動要素が多く一概に語りづらいところもありますが、統計データから大体のところを考えていきましょう。

Information

老後の生活費平均月額27.1万円

出典元:総務省「令和元年家計調査年報」

2019年の統計では、高齢者無職世帯が1カ月に必要な生活費は約27万円と試算されています。一方、夫婦2人の一般的な年金月額は、厚生年金の場合でも約22万円ですから、普通の生活を送るだけで収支はマイナスになってしまいます。セカンドライフは旅行や趣味を楽しみたい、十分な医療や介護サービスが受けたいと考えるなら、さらに14万円程度が必要に。利子等非課税の特典がある「年金財形」を上手に活用して、余裕ある老後資金を準備しておきたいものです。

出典元:生命保険文化センター「令和元年度生活保障に関する調査《速報版》」

高齢夫婦無職世帯1カ月の生活費内訳

出典:総務省「令和元年度家計調査年報」

令和元年に発表された日本人の平均寿命は、男性81.41歳、女性87.45歳。
65歳からの老後平均期間は、男性16年、女性22年ということになります。上記のとおり、夫婦2人の老後の最低限の生活費は月額22.1万円ですが、長いセカンドライフを充実させるために必要なゆとりある老後生活費は月額36.1万円といわれています。
仮に、夫婦2人の老後生活が20年間続くと考えると、老後資金はベーシックなレベルで約5300万円、よりゆとりある生活では約8600万円が必要な計算となります。
収入の基礎となる年金は、夫婦2人の厚生年金加入者( 妻は専業主婦の場合) で約月額22万円。65歳から80歳までの15年間支給されると考えて支給総額は約4000万円。ベーシックな生活をどこに置くかにもよりますが、最低の生活費として多少の貯蓄があると安心でしょう。 退職金が期待できる場合、勤続35年以上の大卒総合職で約2150万円、高卒総合職は約1950万円、高卒現業職では約1650万円がこれにプラスされます。さらにゆとりある生活を送るためには、2000万円以上あると安心。
充実したセカンドライフを実現するためにも、リタイアまでに2000万円を目標に、老後資金を準備しておきたいものです。

貯蓄シミュレーション

老後生活費のために約2,000 万円を
貯蓄開始時期を変えて積み立てるには?

  • 試算① 40歳から毎月5万円+ボーナス時20万円を20年積み立てる

    年金財形を利用

    【毎月積み立て】
    月20,000円×12カ月×20年480万円(財形年金非課税枠内の積立て)
    月30,000円×12カ月×20年720万円

    【ボーナス積み立て】
    ーナス200,000円×年2回×20年=800万円

    20年間の積立合計金額 2,000万円

  • 試算② 就職時から毎月4万5000円を38年積み立てる

    年金財形を利用

    月45,000円×12カ月×38年間2,052万円

セカンドライフに向けて
できることから始めよう

2つのモデルケースを見て分かるように、大きな資金を用意するには、時間を味方につけて早い時期から積み立てたほうが、月々の負担が少なくて済みます。2000万円という目標は、子どもたちが独立して教育費がかからないこと、住宅ローンが完済されていることなどが前提となっています。
リタイア後に出ていくお金をもう一度整理し、現役時代にどんな準備をしておくべきか、今のうちに見直しをしておきましょう。

データ出典:厚生労働省「令和元年版簡易生命表」「平成30年就労条件総合調査」

ライフイベントを確認してみよう!

「老後」に際して利用したい財形制度

年金財形

豊かな老後に
利子等非課税の有利な蓄え

60歳以降に年金として受け取るための資金づくりを目的とした財形貯蓄。「財形住宅貯蓄」と合わせて、貯蓄残高550万円まで利子等非課税です(保険などの商品の場合は、払込額385万円までが非課税)。 ただし、年金以外の払い出しには、課税されます。

詳しくはこちら