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独立行政法人 勤労者退職金共済機構勤労者財産形成事業本部

マイホームの夢、財形融資でかなえました!「財形持家転貸融資」について、ご利用者にインタビューを実施しました。

ご利用実例集

ご利用実例集1

築50年になる自宅建て替えを
低金利がうれしい
財形融資が支えてくれました。

  • 神奈川県Oさん(49歳ゲームメーカー勤務)
  • お住まい/一戸建て
  • 家族構成/ご本人、お母様、娘さんお2人

消費税引き上げを前に建て替えを決意

横浜市大倉山の閑静な住宅街にお住まいのOさんご一家。大工だったお父様が建てた築50年の自宅を、平成26年の春に建て替えました。工事を請け負ったのは、工務店を営む弟さんです。3階建ての新居は、1階を弟さんが倉庫として使い、2階3階にOさんご一家がお住まいです。

Oさんのご家族は、お母様と大学生の娘さんが2人。16年前からご実家でご両親と一緒に暮らしはじめました。10年前に、お父様が他界。弟さんはすでに結婚して近くに居を構えていたので、女ばかり3世代4人の生活が始まりました。

愛着のある自宅の建て替え話が持ち上がったのは、国会で消費税引き上げが本格的に議論されはじめた頃のことです。
「自宅を建て替えるなんて全く考えていなかったのですが、ちょうど消費税が8% に上がる話が出てきて、増税前に建て直したらどうかと、この家の長男である弟が強く勧めてくれたのが大きかったですね」思いがけない弟さんからの提案に、背中を押されたとOさんは言います。ニュースでは、住宅をはじめ増税前の駆け込み需要が報じられていました。

「まだまだ十分に住める家ではありましたが、50 年前の建物ですから耐震性には不安がありました。成長した娘たちの個室もありませんでしたし。頭金は母に頼り、残額は私が財形融資を受けて、建て替えをすることに決めたのです」

一般財形貯蓄でも使える財形融資

Oさんは現在、東京都内にあるゲームメーカーで役員秘書をされています。勤続16年になりますが、財形貯蓄に加入したのは意外にも6年前とのこと。
「会社に財形貯蓄制度はありましたが、入社当初は経済的余裕がなかったので、定期的な貯蓄は難しいと考え、加入は見送りました。けれど、周りの同僚たちは当たり前のように財形貯蓄をしているのを見て、私も余裕ができたところで、月々5万円ずつ積み立てることにしたのです」

財形貯蓄には、一般財形・住宅財形・年金財形の3種類があります。一般財形はどんな用途にもフレキシブルに使える万能型の貯蓄。一方、住宅財形と年金財形は、目的の用途に使えば550万円まで利子非課税の特典が受けられます。
「あらかじめ、マイホームの取得予定がある同僚は、住宅財形を選んでいる人が多いようですよ。私の場合、財形貯蓄を始めた頃は家の建て替えなど考えていませんでしたから、住宅財形ではなくて、何にでも自由に使える一般財形を選びました」

住宅財形はおもに住宅購入の頭金などとして使うための貯蓄ですが、「財形持家転貸融資」は住宅財形に限らず、いずれかの財形貯蓄を1 年以上継続し、50万円以上の残高があれば利用できます。Oさんは自分が加入している一般財形が借入の候補となることを知り、他の金融機関と金利等を比較検討。当時、0.85% の利率は他と比べて低金利だったことから、財形融資に決めました。財形融資は申込時の金利で融資が受けられるため、融資実行時までの金利変動による資金繰りの見直し不安はありません。勤労者退職金共済機構の公的融資であるということも、大きな安心になりました。

「一般財形でも財形融資が受けられることを知ったときには、大変ありがたいと思いました。こういう形で自分の財形貯蓄が活用できて、とてもうれしかったですね」

満足度の高い福利厚生会社の対応

公的融資であるということ、低利であったということに加え、財形融資に決めてよかったと思える理由が、もう一つある――とOさんは言います。今回、借入の窓口となった福利厚生会社、財形住宅金融( 株) の丁寧な対応です。

福利厚生会社とは、勤務先会社が出資を行い、社員が財形融資を利用する際に勤務先に代わってその取次を行う会社。現在、財形住宅金融( 株) が福利厚生会社として登録され、日本各地で定期的にセミナーや相談会を催しているほか、さまざま福利厚生サービスを提供しています。

Oさんも財形融資を検討しはじめたとき、このセミナーの案内が社内で回り、ぜひ一度、話を聞いてみたいと思いました。セミナーには仕事の都合で参加できなかったため、直接オフィスに出向くことに。そこで初めて対面した担当者の説明が大変丁寧で、お任せすることにしたそうです。この担当者が、このあとも一貫してOさんのサポートをしてくれました。

「私の場合、初めて相談に伺ってから工事が始まるまで少し時間があったのですが、折々にご連絡をくださり、いろいろと相談にのっていただいて、とても頼もしい存在でした。複雑でわかりにくい手続きに不安と疑問が募るなか、一つ一つ丁寧に、そしてとても親切に接してくれました」
そうした手厚いフォローも、Oさんの満足度に大きくつながっているようです。公的融資ならではの安心感だけでなく、人が築き上げた信頼という安心感もまた、財形融資の大きな魅力なのかもしれません。

リフォーム融資でも新築・購入と同じ利率を適用

こうしてOさんは、20年の借入期間で1800万円のローンを組みました。月々の返済額は約8万円です。「借入条件や返済計画を決めるときにも、福利厚生会社の担当者からアドバイスをもらい、給与額と生活費等を考えあわせ、日々の生活に負担の少ない金額に決めました」返済額の試算は、勤労者退職金共済機構のホームページでもシミュレーションできるようになっています。

20年ローンですから、Oさんが会社を定年退職される際には、まだ完済できません。そこでOさんは、老後に負債を多く抱えないためにも、退職金である程度、繰り上げ返済することを考えているそうです。

また、いまは大学生の娘さんたちも独立して、家族構成やライフスタイルが変わることもあるでしょう。そんなとき、間取りの変更や内装リフォームの必要が生じるかもしれません。さらには、キッチンや浴室などの設備機器も、交換の時期がやってくるでしょう。
そんな未来に、財形融資ならではのもう一つのメリット、リフォーム融資が役立ちます。他の金融機関等のリフォームローンは、住宅の新築・購入より割高な利率が設定されているのに対し、財形融資では新築・購入と同じ利率を適用。増築や間取り変更から、クロスの張り替えや設備機器の交換まで、幅広く対応しています。

「将来、リフォーム費用が必要になったら? そうですね、利率が他の金融機関と同じ、またはそれ以下の低利だったら、きっとまた財形融資を選ぶでしょうね。財形とは一度ご縁があったので、安心感が断然違いますから」

女性4人の暮らしを彩る居心地のよい住まい

Oさんの新居は、20畳を超える広いLDK を中心に、リビング横にお母様の個室、3階にOさんと2人の娘さんの個室3部屋を配した間取り。Oさんこだわりのリビング階段で、家族が互いの気配を感じながら、ゆるやかにつながっています。愛犬のミニチュアダックスフンド、そら君のゲージも、家族の笑顔が集まるリビングに設けました。

壁や天井のクロスとキッチンの扉材はすっきりと白で統一し、落ち着いたブラウンの床材や建具を合わせています。赤とグレーのコントラストがモダンな大きめのソファは、新居に移る際に新調したもの。シックなカラーリングのお部屋に、お好きな色だという赤をポイントカラーとして上手に使っています。

初めて自分の個室を手に入れた娘さんたちも、床材はそれぞれ好みの色を選び、部屋のカーテンも個々に用意して、お気に入りの空間づくりを楽しんでいます。古い家にもあった家族写真のスペースは、Oさんの個室のキャビネット上に移りました。開け放てばリビングとひと続きとなるお母様の部屋には、お手製のつるし雛や切り絵、美しい折り紙作品などが、あちこちに飾られています。

キッチン奥に設けられたパントリー、玄関脇のウォークイン・シューズクロゼットなど、女性ならではの工夫が随所にみられる素敵なお住まいです。3階のルーフバルコニーでは、家族でバーベキューを楽しむこともあるのだとか。弟さんが丹精込めて建てた家には、形は違っても、かつての住まいと変わることのない家族の豊かな時間が流れているようです。

母から娘へ、伝えられる財形制度

古い家では不安のあった耐震性も、この建て替えによって解決できました。住まいの設備も一新し、インテリアも家族の個性が光る装いに変身しました。家族がこれまでよりもっと心地よく、もっと安心して暮らせる家を、かなえてくれたのは勤労者退職金共済機構の財形持家転貸融資でした。

「娘たちには、やはり財形制度がある職場を選んでほしいですね」
現在、それぞれの夢に向かって大学で学んでいる娘さんたちに、Oさんはふと母心をにじませます。
「新社会人はお給料も少ないし、月々のやりくりも大変だと思います。でも、少し余裕ができたら、ぜひ財形貯蓄を始めてほしい。たとえ月々の積み立ては少額でも、毎月給与から天引きされる財形貯蓄なら、人生設計に必要なお金が確実に貯まりますから」

コツコツ積み立てることの大切さ、人生を支える財形制度のありがたさは、きっと母から娘へと伝えられていくことでしょう。